2018年2月11日日曜日

ゴマのダニ退治

我が家の飼い犬、ゴマ。生後8ヶ月の雄。自宅から、徒歩10分ぐらいの場所で活動している、日本のNGOのオフィス兼宿舎で飼われている雌犬、チキがお母さん。このチキは、もうかなりの年齢なのに、まだまだ女盛りのようで、頻繁に出産。フェイスブックで里親募集の投稿があったので、乳離れしてから仔犬を1頭もらうことになりました。それがゴマです。

模様がゴマっぽいからゴマ。安直ですが分りやすい命名。ゴマが我が家に来たのは、去年(2017年)の7月。もう半年以上も経ってしまいました。当初まるっきりの仔犬だったゴマもかなり大きく育ち、仔犬と成犬の中間、人間で言うと中坊ぐらいの感じ。

空腹で餌をねだるときは「きゃんきゃん、くぅ〜んくぅ〜ん」。でも、知らない人が家の前を通ったりしたら、もうオっさん犬になって「うぉんうぉん」。いっぱしの番犬気取り。

フィリピン人は一般的に動物好きが多いらしい。特にネグロス島のシライ市内では、市街地を歩いていても、鶏・水牛・山羊・犬・猫などの家畜や野良をいっぱい見かけます。取り分け犬は人気のペット。ゴマを飼い始めてから、我が家に来るお客さんの多くが、ゴマを見ると目を細めるし、大人も子供も「Puppy!」と叫んで、少々臭くても全然気にせずに頭を撫でたり抱っこしたり。

ゴマから仔犬っぽさが抜けてからは、それほどの人気もなくなり、特にこの年末年始は忙しさにかまけて、週一のシャンプーも滞りがち。そんなある日、近くでゴマを観察してみると、「おでき」のような豆粒ほどのブツブツが。何これ?

プチッと取って地面に捨てると、モゾモゾ動いとる! ぎょえ〜〜〜、とばかりにゴマの全身をチェックしたら、肩にも背中にも、顔面や耳たぶの周囲にまで。犬を飼った経験がある人には、もうお分りですね。はい、これはダニ。ネットで調べると、マダニという奴。犬にたかるダニとしては、最も一般的な種類とのこと。

写真を見ると、放置するととんでもない密集状態になり、血を吸われすぎて、成犬でも貧血を起こしたり。その上いろんな病気を媒介。そう言えば、近所で見かける野良犬の中には、全身の皮膚がボロボロにただれたようになっているのがいますね。全部が全部そうではないでしょうけど、ダニが原因のケースが多いのかも知れません。

本当は、ダニを素手で引き離すと、犬の地肌に炎症を起こしたりして、あまりよくないそうですが、近所に獣医もいないし、犬に慣れたメイドのネルジーは、当たり前とばかりに指でつまんでプチプチ。

できる範囲でダニを除去したあとは、フェイスブック友達からの助言に従い、シライ市内のスーパーに走って行って、ダニ取り用の石鹸とダニ除けの首輪を購入。

水をかけられるのが大っ嫌いなゴマ。「ゴマ洗い」の気配を察知すると、全力で逃走・抵抗。そのため、いつもはちょっと濡らすだけで終わっていたシャンプーの時間。今回ばかりは徹底するため、散歩に使っているリードで、ぐるぐる巻きにガレージの門扉に固定。情け容赦なくゴシゴシと洗いました。

石鹸箱の説明書きによると、泡だらけ状態で5分放置。常夏フィリピンでも、この時期は曇るとあまり暑くない。尻尾から水滴を落としながら、小刻みに震えるゴマ。かわいそうだけど、ちょっとだけ我慢しなさい。





ゴマ洗いを傍観する猫のチャコ美

というわけで、それからはダニと縁が切れたゴマ。週一のゴマ洗いの時も、ずいぶん大人しくなりました。洗った後は、気持ちがいいというのを理解した模様。

ところでゴマよ、お前よく見ると、なかなか男前になってきたの〜。仔犬の頃から使っているケージも小さくなったし、そろそろちゃんとした犬小屋を作るか?


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