2017年6月24日土曜日

ツアーガイドはマーメイド


前回に続いて、ネグロス島のアイランドリゾート、ダンフガンのお話です。

ダンフガン島は、フィリピン国内に無数にある、ダイビングが楽しめるリゾート地のひとつ。とは言っても、ボンベを背負っての本格的なものではなく、シュノーケルとフィンだけのスキンダイビング。

フィリピン歴22年の私は、セブを始め、ボラカイやパラワンなどのダイビングが楽しめる場所を散々まわってきたのに、ダイビングはまったくの未経験。ダイビングが趣味の日本人の友達からは、何ともったいないと、羨望と非難が入り混じったようなことを、何回言われたか。

泳げないわけではありません。子供の頃は100メートルぐらいなら、プールの底に足をつけることなく泳ぎ切ってました。高校の臨海学校では数キロの遠泳もしたし、むしろ水泳は得意と言ってもいいぐらい。でも大人になってからは何となく面倒で、ビーチでちゃぱちゃぱぐらいなら大丈夫でも、背の立たない場所まで行くのが億劫になってしまいました。

今回は、ダイビング・インストラクター兼務のツアーガイドのお姉さんに「一緒に行かないと後悔しますよ〜」と笑顔で誘われて、ダイビングスポットまでのボートに乗船。


4月〜6月限定で、大学で海洋学を専攻している女子大生が二人、カルメラとプレシャスがツアーガイド。やっぱり海のことを勉強しているだけあって、海で泳ぐのが好きなんでしょうね。その上、毎日のようにダイビングしてるようで、二人ともよく日に焼けて、引き締まった身体。当たり前のように水深5メートルぐらいは、苦もなく潜ります。

実は家内もフィリピン大学では水産学専攻で、大学院を経て研究員になった人。プレシャスの先輩でした。

さて、10分ほどで、ダイビングスポットにある竹製のフローティングハウスに到着して、同行した家族や家内の親戚は、大喜びで泳ぎ始めました。ところが15人もいるのに、ライフジャケット未着用は、家内の従弟カルロだけ。日本のように、どの小学校にもプールがあって、夏場の体育は必ず水泳という環境にはないフィリピン。海辺暮らしでもない限り、そこそこは泳げるという人の方が、少ないんだそうです。


この状況で、ちゃんと泳げるところを見せればヒーローになれると、元来おっちょこちょいな私は、短パン一丁にゴーグルだけで、文字通り頭から海に飛び込みました。素潜りなんて何年ぶり(何十年?)でしょうか。一気に潜って、水底のサンゴにタッチ。ついでに、海中でびっくりして私を見てるカルメラ嬢に、親指立てて「イイネ」サイン。

ダイビングが終わって、ビーチにあるクラブハウスに戻ると、二人のマーメイドが私に「最初は水に入らないから、泳げないんだと思ってました〜!」。なんだか急に、評価が上がったみたい。プレシャスは、短期留学で広島の大学に行ったことがあるそうで、お好み焼きの話題で盛り上がりました。


暇さえあれば
双眼鏡で海を見ているプレシャス嬢

そして夕焼け。宿泊したコテージが、西に面したビーチに隣接していて、素晴らしい日没の光景を、1時間以上に渡って楽しむことができました。さらに、ほとんど人工の灯りがないダンフガン島。その夜の星空は、プラネタリウムでも敵わないんじゃないかというほどの物凄さ。夕焼けと星空だけを見るだけでも、ここに来た価値ありです。



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