2017年3月30日木曜日

暴言



別に最近始まったことでもなし、今更敢えて書く必要があるのかと言われそうですが、今日はネットでよくある「暴言」について。

私の場合、ツィッターでフォローしている著名人に対しての暴言を頻繁に見かけます。とにかくひどいですね。前置きも何もなしに、いきなり罵倒。その前を読んでみると、別に失礼な発言があったとか、事実誤認があったわけでもない。自分の意見に合わないというだけで、無茶苦茶な書きようです。

特に許せないと感じるのは、国籍・民族などにまつわる差別的発言。中でも朝鮮半島や中国に住む人たちへの蔑称は、たとえ自分に対するものでなくても、見聞きするだけで気分が悪くなります。普通に話している最中に、ジャップとか倭奴(ウェノム、韓国語の日本人への蔑称)なんて言われたらどんな気がするか、想像してみてください。

正直なところ、ここ何年かの中国や韓国の政治家・マスコミの日本への態度は、行き過ぎていると感じることが多い。明らかに礼儀を欠いている言動は、たとえどんな理由があっても、問題の解決に役立つとは思えません。だからと言って、そこに住んでいたり、その国にルーツを持つ人に差別的な呼称を使っていいわけがない。

祖国や生まれ故郷、家族、さらには宗教・信条・思想など、自分が愛したり信じたり、誇りに思ったりしていることを侮辱されるほど、腹立たしいことはありません。もし面と向かって言われたら、私ならその場で相手を殴ってしまうかも知れない。

なぜこんなことを書いているかというと、先日ネットで知り合った友人が、この手の暴言を受けているのを見てしまったからです。直接顔を合わせたことはないけれど、多少なりとも言葉を交わした人が、そんな目に遭っている光景は、想像以上に衝撃的でした。

それでもその友人は、終始丁寧な言葉使いを崩しません。蔑称・罵倒を繰り返す相手の発言と並ぶと、まったく異様なコントラスト。それが個人間のチャットではなく、第三者が見ることができるネット上なのですから、この暴言の主は一体どんな神経の持ち主なのか。議論が白熱したあまり、ちょっと筆が滑ったというなレベルではありません。もう最初から喧嘩腰。タチの悪い酔っ払いが絡んでいるようなもの。

私はフィリピン人と結婚し、フィリピンに住んでいる関係で、同じようにフィリピン人配偶者がいる人とネットで交流することが多い。その中にもたまに、フィリピン人を頭から見下している人がいます。私の経験上、そういう人と上記のような暴言を吐く人は、ほぼ重なるようです。国際結婚までしているのに、どうして国籍が違うというだけの理由で差別的な態度を取るんでしょうか。

こういう連中は、どうしたって理解することはできないし、いくら言葉数を費やしても話を聞こうという頭を持ちません。今よりもう少し若い頃は、血気盛んに論破しようと頑張ったりしましたが、結局それは無駄。疲れて気分を害するだけでした。最近は、直接自分に対する暴言はなくても、そんな相手は即刻ブロックすることにしています。

それにしても、ネットが普及してからずいぶん経つのに、ネット上でのコミュニケーションが、致命的に下手な人が多いのは困ったことですね。少なくとも、面と向かって言わない・言えない言葉は、ネットでも使わないという常識は持って欲しいものです。


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