2017年1月21日土曜日

ネズミ戦争 屋根裏の攻防

最近の日本で、都心部のマンションなどに住んでいると、あまり出会う機会がないと思われるネズミ。ペットショップで売ってるハツカネズミとか、ハムスターじゃありませんよ。ドブネズミの類で、飼いたくなくても勝手に人間の家に居候しちゃう奴らのこと。

フィリピンの田舎街シライでは、ネズミが多い。築数年も経つと、たいていの家の屋根裏にはネズミが入り込んでしまうようで、深夜から早朝にかけて、トットコトットコと運動会が始まってしまいます。

自宅ができる以前の借家暮らしの頃は、朝起きると玄関先に、ネコに食い殺されたと思われるネズミの死骸が転がってたりしました。ネコを飼っている訳ではないのに、あれはノラ猫たちのテリトリー主張だったのでしょうか? どうでもいいけど、片付け役は決まって私。迷惑なこっちゃ。

我が家が完成して引っ越ししてからは、しばらくネズミのことなど忘れていました。ちょうど1年経った頃に、久しぶりにあの「トットコ」音が...。ついに来てしまったか、ネズミ君。早速、近所のスーパーに行ってネズミ捕りを購入。金属製の籠で、中に餌をぶら下げて、それを取ると蓋が閉まるタイプのもの。

この時は、仕掛けて半日であっさりと捕獲成功。生きてるドブネズミを間近で見るのは初めて。意外と可愛らしい顔してるんですね。でもこいつらは、食材に病原菌を付着させたり、電線を齧って火事の原因を作ったり。フィリピンではネズミによる火事の発生が多いんですよ。


捕まえてすぐ、水を張ったバケツにでも放り込んで、始末してしまえばよかったのに、つい見た目の可愛さに騙されて、しばらく飼ってみようかなどと仏心が。そのまま庭に、ネズミ捕りごと一晩放置しておいたら、まんまと逃げられてしまった。その後、ネズミの方が学習してしまったようで、このネズミ捕りは何度仕掛けてもさっぱりダメ。

次にやってみたのが、粘着タイプの罠。大きめのゴキブリホイホイみたいなもの。こちらも、わりとすぐに掛かって、夜中にドタンバタンと大暴れの音。でも翌朝怖々と屋根裏に上がってみると、やっぱり逃げられてました。粘着罠にはネズミの毛がいっぱいだったので、一度捕獲したのは間違いないのに。惜しい。

そして最後の手段とばかりに用意したのが、毒餌。見るからに毒々しい着色の顆粒状。これを一緒に買ってきた皿に盛って、またまた屋根裏へ。粘着罠ももう一度置いて、罠と餌のダブルでトライ。


その夜も、相変わらず物音が。でも翌日からはすっかり静かになりました。これは、毒殺成功か?と意気込んで、スーパーのレジ袋とゴミ拾いトングを持って、通い慣れた(?)屋根裏へ。毒餌はきれいに無くなっていたものの、肝心のネズミの姿はなく、代わりに血痕。おそらく、餌を食べて血を吐いてから、家の外で事切れたんでしょう。ちょっと拍子抜けでしたが、死骸の片付けはしなくて済みました。

さて、この屋根裏の攻防があって2年。先日またもや、トットコトットコ運動会が再開してしまいました。う〜ん、また同じことの繰り返しかぁ。そういうことなら、もっと屋根裏に上がりやすい構造にしておけばよかった。暑いし埃だらけだし、鉄骨だらけでずっと中腰姿勢。もしもう一回フィリピンで家を建てる機会があったら、ネズミ駆除対策も予め盛り込んでおこうと、真剣に考えてしまいました。


2階のベランダに出しておいたら、
サンダルも齧られてしまいました。


2 件のコメント:

  1. 日本でも 出没します 我が家に居候してた奴は 捕まえるのに 一ヶ月半 かかりました��いや〜大変だったな

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    1. 移住前は日本でも、たまに道路脇の側溝を走ってる姿は見ました。つい数年前のことです。日本でも、いるところにはいるんですね。

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