2016年8月18日木曜日

ここまで来たかグーグル・ビュー

世界中で活用されているグーグル・マップ。ウィッキペディアによると、2005年にβ版としてサービスが始まり、日本で使えるようになったのが2008年。まだ10年余りしか経ってなかったんですね。

グーグル・マップ普及のはるか以前から、私は地図大好き少年。本屋に行ってまずチュックしたのが地図。日本では、どんな小さな本屋さんでも地図は売ってます。世界地図から、日本の詳細図、道路地図に都道府県、市町村の詳細図。小学生の頃から地球儀と世界地図を眺めるのが大好きで、叔父に買ってもらった帝国書院の「最新基本地図 世界・日本」など、舐めるようにして毎日閲覧。もう宝物状態でした。

この最新基本地図は、毎年改訂版が出版されているらしく、2016年でもう40訂版。小学生の頃に持っていたのが、おそらく最初の頃のものだったと思います。もうそれは手元にはありませんが、フィリピンへは、1996年版を持ってきました。

この地図の優れたところは、その時の最新地図が掲載されているだけではなく、各地域ごとに地図を通じた歴史が学べる点。例えば、中国の歴代王朝の最盛期の版図や、ローマ帝国から、中世、近世、第一次大戦・第二次大戦前後の各時代のヨーロッパの地図など、文章で読むより、ずっと感覚的に理解できました。

そんな地図好きの私にとって、フィリピンの地図事情は、実に寂しい限り。一枚物のフィリピン全図ぐらいは、簡単に見つかりますが、ネグロス島やシライ市の詳細図など、どこを探しても見当たりません。せいぜいマニラやセブなど、有名な都市の観光地図ぐらい。

そもそも、フィリピン人は、車を運転するにも、どこかを旅行するにも、地図を見るということをあまりしない国民のようです。最近でこそカーナビ搭載の車をたまに見かけますが、それもまだまだ珍しい。

なので、グーグル・マップは、実に重宝してます。しかし移住当初の2013年には、シライ付近の航空写真は、日本国内と比べると解像度がずいぶん低かったし、肝心なところに雲がかかった写真を使ってたり、相当ひどいものでした。

ところがここ数年で、状況は劇的に改善。このド田舎のシライ市内も写真はきれいになり、レストランや店舗、公共の建物の表示も格段に増えました。(ただ、日本語対応がまだダメで、シライ Silay を「シレイ」、バランガイ Barangay をバランゲイなどと表記)

そして、つい最近気づいたのは、グーグル・ビューがシライ市内をカバーしたこと。撮影日は今年の1月になっているので、もう半年も前。へぇ〜、あの撮影車がここまで来たのか。しかも自宅が写っているので、家の前を通ったんですね。すごい。


つい先月も、早速このグーグル・ビューを使って、隣街バコロド在住で初訪問の友人宅までのルートを下調べ。画期的に分かりやすくて、かなり奥まった場所なのに、一度も迷わずたどり着けました。

携帯電話も含めて、最近のIT関連の技術革新は、多少のタイムラグはあるものの、世界中どこに住んでいても、恩恵に浴することができます。20年ほど前まで、国際電話をするのも大変だったのに、まるで夢のような時代になりましたね。



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