2016年8月18日木曜日

ヤモリと共存 ネグロスの夜


フィリピンで生活すると、どうしても避けられないのが、家の中に入ってくるいろんな生き物。とは言っても、ネグロス島の平野部では、日本の真夏の状況とそんなに大きな違いはありません。

一番厄介な蚊は、デング熱を媒介したりする危険なヤツ。しかし、どの家でも窓にも扉にも網戸があるので、屋内ならば、そうそう刺されることはありません。閉口するのは、ハエの多さ。ガーデンパーティでもすると、ものの数分で何十匹もたかってきます。食べ物だけでなく、肌が露出しているところは、腕・脚・顔面と、人間にもたかるので、鬱陶しい。ところが、ネグロスのハエは、おっとりしていて、殺虫剤など使わなくても、ハエ叩きで割と簡単に駆除できます。(多少時間はかかりますが)

アリの凄さは以前にも投稿しました。(アカアリ大発生 大戦果 アリの巣コロリ アリさんパニック)食卓にこぼした細かなクッキーの破片や、飲み終えたコーラの瓶など、どうやって嗅ぎつけるとかと驚くほど、短時間で群がってくる。時には子供用の咳止めシロップや、歯ブラシにまで。こちらでは、冷蔵庫は冷やすためだけではなく、アリ避けシェルターの役目も果たしてます。

ゴキブリは、本場のフィリピン。サイズや種類は日本のもとさほど変わらないものの、こちらではみんな飛びます。引っ越す前の借家で、顔めがけて飛んできた時は、軽くパニックになりました。ところが新築の自宅では、もう2年以上経過しても姿を見ません。特に薬剤散布とかした覚えはないのですが、できれば永久に会いたくない。

日本でも時折見かける、ちょっと大きなクモも、我が家の常連さん。脚を広げると子供の掌ぐらいの大きさで、時々シャワールームに出没しては、家内に金切り声を上げさせる。

さて、昆虫やクモなどで構成される我が家の屋内生態系。その食物連鎖の頂点に君臨するのがヤモリ。昼間は、本棚の裏や、ベッドの下に隠れていて、夜になると小虫を求めて這い出してきます。今、このブログを書いている部屋にも、常時二〜三匹は待機状態。害虫を食べてくれるので、駆除したりはしませんが、アルミサッシの窓枠に潜んでいるのが多くて、たまに朝窓を開けると、ペチャンコになったヤモリ君と目が合う悲劇も。ここまでは、頻度はともかく、昔は私の実家(兵庫県・尼崎市)でもよくあった話。

同じヤモリの仲間でも、日本にはいない大物がゲッコー。こちらも昼間はあまり表に出てこないので、姿を見ることは比較的稀ですが、鳴き声がすごいので、すぐに所在が知れてしまいます。Gecko(英語)という名前の通り「ゲッコー・ゲッコー」と大音量。フィリピンでは「トッコー」とも言うそうです。

体長は20センチから30センチにもなるゲッコー。さすがに部屋の中には入ってきません。ところが私の部屋は、深夜まで明かりをつけてパソコンに向かうことが多いので、毎晩のように網戸に張り付いて、虫を狙ってます。今では顔なじみのお客さんのような感じ。鳴き方に個体差があるので、毎晩同じ奴が来ていると分かります。

こんなことを書くと、フィリピンには住みたくないと思われそうですが、意外とすぐに慣れます。最近ではゲッコーの声に、郷愁すら感じるぐらいですよ。


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