2016年6月3日金曜日

フィリピン式ご近所トラブル解決法


3か月ほど前に、隣の養鶏場の騒音について投稿しました。鶏の鳴き声ではなく、闘鶏の訓練用とかで、早朝や深夜にディスコのような轟音で、音楽を流していた件。その後は、それほどの音量ではなくなり、平和な日々が戻ったかと安堵していたら...。

3週間ほど前から、またまた始まってしまいました。それも今度はスピーカーの性能が上がったのか、音量の割には低音がズンズンと響く。これを朝5時前から夜暗くなるまで、毎日。無指向性の音なので、養鶏場方向の窓を閉めても、ちっとも遮音できない。

例によって、同じ敷地内のサリサリストア(雑貨屋さん)のおばちゃん経由で、静かにするように頼んでも、完全スルー。さすがに精神的に参ってきて、ついに先週の早朝、警察に通報しました。

ところが、その返事は「それは、バランガイ・キャプテン(町内会の会長)に文句言ってくれ」でおしまい。仕方がないので、バランガイの事務所に行ってみてもキャプテンは不在で、いつ戻るか分からない。数日待って、やっと電話で話し、養鶏場に電話してみると言われましたが、その後、何の音沙汰もなしで、騒音は相変わらず。

できるだけ事を荒立てたくない家内の意向で、我慢してきたものの、不眠症寸前まで追い詰められて、とうとう家内が行動を起こしました。意を決して、その養鶏場に直談判。私が同行するとケンカになりかねないので、家内一人。

朝9時頃に出かけて、昼前に帰宅した家内。時間はかかりましたが、かなりの収穫はあったようです。まず、養鶏場の扉を叩いたけれど、オーナーは不在。そこで家内が顔見知りの、養鶏場の隣のお宅を訪問。その家もかなりの資産家で、シライ市内のあちこちに土地を持っています。そして奥さんが私たちのチャーチ・メイト。つまり同じ教会に通うお仲間。

事情を話すと、やっぱり奥さんもうるさいと思っていたとのこと。さらに、養鶏場のオーナーとも友達で、いろいろ内輪話を教えてくれました。

それによると、養鶏場のオーナー夫妻は不仲で、妻は別居中。旦那さんはパーキンソン病で、ほとんど身動きできない状態。養鶏場は、使用人に任せて放置されているらしい。なるほど、だから使用人連中で、好き放題にやってるわけですね。結局、教会友達の奥さんが、オーナーに電話して、静かにするよう頼んでくれることになりました。

さて、翌日。
ピタッと騒音がおさまりました。もう、お見事としか言いようがないですね。これがフィリピン式のトラブル解決法ということか。要するに、お金持ちの友人に頼めばいい。そういう友人がどれだけいるかで、フィリピンでの住み心地が変わってくる。この国では、警察やお役所、法律は守ってくれないということが、改めてよ〜く分かりました。



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