2016年4月12日火曜日

連日連夜の大騒ぎ フィリピン総選挙


5月9日の投票日まで1か月を切ったフィリピンの総選挙。ここシライ市でも選挙戦真っ盛り。何しろ大統領から上下院議員、州知事、州議会議員、市長、市議会議員の改選を全部いっぺんにやってしまうので、たいへんなことです。

町中は候補者のポスターで溢れ、それがまた好き放題の場所やサイズに貼りまくっているので、誰が何の候補なのかパッと見は何だかよく分からない。大統領候補のすぐ隣に市長候補の写真がデカデカ。無秩序もいいところですね。家内によると、投票用紙はA4ぐらいあるでっかいのが1枚で、全候補者の名前が印刷されたところにチェックマークを記入するとのこと。



本当にこんなやり方で、正しい結果が出るのか、外国人の私でも心配になります。実際、過去の選挙では大規模な不正も取りざたされ、落選した陣営が「アンフェアだ!」と言い立てる事態は、フィリピン中で起こるものらしい。特に2004年、アロヨ大統領が選出された時は、公金の選挙資金への流用疑惑があって、投票後ずいぶん長いあいだ揉めてました。

実際の選挙運動はどんな感じかと言うと、ポスターを貼った選挙カーから拡声器でわめくのは日本と同じですが、BGMに大音量の音楽を流す。また集会では、昼間は地元の言葉で何やらスピーチをしてるのに、暗くなるといつの間にかディスコミュージックにカラオケ。いつものお祭りと変わらない。これを深夜1時ぐらいまでやるので、この頃は真夏の暑さも相まって、窓閉めて冷房かけないと眠れない状況です。



現職の市長陣営は、平日の昼間に幹線道路の半分を使って選挙パレードしたり。当然大渋滞が起こって迷惑極まりないけど、一般の市民はむしろ楽しんでる。再選は禁じられていると言っても、ここシライでも隣のタリサイでも、市長の奥さんが候補なので、事実上の再選と同じことですね。

ここまでやるには、おそらくものすごい額のお金が、ばら撒かれてるんでしょう。一説によると、この国で大統領になるには、10億円単位の資金が必要なんだとか。当選すれば、それに見合う利権が手に入るということか? こんな田舎町で、市長や議員はすごい豪邸に住んでたりするのも、何となく分かる気がします。


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