2016年3月25日金曜日

フィリピンの茅葺


我が家の裏庭に設置してあるバンブーハウス。「設置」と書いたのは、ここで建てたのではなく、竹製品を扱う竹屋さんで完成したものを、トラックで運んで来て置いたからです。このバンブーハウス、運送費込みの約四万円で2年半ほど前に購入したもの。当ブログを書き始めた頃に投稿

ちょうど家を建て始めた時期で、工事中は現場事務所として活用。建材や施工業者さんとの打ち合わせや、休憩所として活躍しました。竣工後は、裏庭のセカンド・ダイニング。たまにお昼を食べたり、お客さんが来た時には「喫茶店」に。

ところが去年あたりになると、あまり使わなくなり、買って2年が経過した昨年の後半頃から、屋根のあちこちに隙間が出来始め、雨漏りが常態化。ほとんど鶏舎状態。

床や壁は全部竹で組まれているバンブーハウス。屋根はまるで日本の茅みたいだと思ってました。あの屋根の草は、なんという名前?と家内に尋ねてみると、地元の言葉で「コゴン(Cogoan)」とのこと。調べてみたら英語で、しかも意味は「茅」そのもの。なんや、茅葺屋根やったんや。

そいう言えば、自宅周辺の空き地には、ススキそっくりの草がたくさん生えてます。多分、日本の茅と同じか、近い種類の植物がフィリピンにもあるんでしょうね。ひょっとしたら、大昔に茅葺の技術を持った人たちが、海を渡って移住したのが、日本の茅葺の始まりなのかと想像してみたり。

そう考えると、なかなかロマンチックだったりしますが、現実問題として茅葺というのは手入れをしないとすぐにダメになります。鳥が巣を作ったり、雑草が生えたり。特にフィリピンでは、日本と違って年中寒くならず、雨が多いので腐るのも早い。しばらく考えていましたが、竹の塀の修理で、竹材を買いに行った時に、バンブーハウスの修理もお願いしました。




修理費用は約一万円。職人さんが二人来て、三日で屋根の葺き替えと、竹部分のニスの塗り直しが完成。こうなると新品とまったく変わらないですね。いろいろ不便もありますが、昔ながらの素材と工法を使った住まいは、メンテナンスさえしっかりすれば、長く使える一生モノだと実感しました。


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