2016年3月11日金曜日

マルコスの娘?

前回の投稿では、今年5月に投票日を迎えるフィリピンの大統領選の候補者、グレイス・ポー女史について書きました。孤児〜有名俳優の養女〜アメリカ移住〜帰国・上院議員当選〜大統領に立候補。まるで小説かドラマのような半生ですが、これは表向きの経歴。

実はグレイス・ポー女史は1986年に失脚・亡命した元大統領、フェルディナンド・マルコスの娘だとする噂が、まことしやかに囁かれています。本当は捨て子ではなく、養父のフェルナンド・ポー氏の妹で俳優だった女性と、時の権力者マルコスとの間に生まれた非嫡出子だと言うのです。

これが本当だとすると、マルコス失脚後「アキノ王朝」と揶揄されてきた現政権に対して、一種の挑戦みたいなことにもなります。もちろん私には事の真偽を確かめるすべもありません。しかし絶大なる人気を誇った俳優フェルナンド・ポー氏が、わざわざ身寄りのない赤ん坊を養女として引き取ったり、その子をアメリカに渡航させたりした理由の説明にはなりますね。

あまり興味本位で、ただの居候外国人が首を突っ込むような話題でもありませんが、フィリピンの場合、得てして政策や政治家としての適性以外のことで票が集まりやすい。典型的なのが、俳優のエストラーダを大統領にしてしまったこと。その後不正蓄財が発覚して市民革命が起きたのは、記憶にも新しいところです。
さて、今回の選挙でフィリピン国民は、どんな判断を下すのでしょうか?


クリーンなイメージが売りのポー候補
出典:PhilStar


マルコス元大統領と妻イメルダ

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