2015年10月10日土曜日

結核、侮るべからず


近所で罹患者が出た結核の続報です。
どういうつもりかよく分からないのですが、問題の結核を患ったメイドさんがシライ市内で活動する日本のNGOの事務所兼スタッフの宿舎に復職しました。感染が発覚してからまだ3ヶ月ほどしか経過していないので、最低でも半年の投薬治療が必要とされるこの病気が、完治しているはずがありません。

しかもこの宿舎には、日本人マネージャーの1歳にもならない娘がいて、その世話を結核患者にさせているというのです。相変わらず同じ建物の中で働く他の日本人、フィリピン人のスタッフには検査も受けさせず、その後も日本からの研修生を受け入れ続けている。心配になったスタッフが問いただしても「フィリピンにはよくある病気」と一笑に付しているとのこと。結核は空気感染することを知らないのか?

以前、私がまだこのNGOの手伝いをしていた頃、インターンの学生さんを山奥のパタッグという村に連れて行って宿泊させ、アメーバ赤痢に感染させたことがありました。その時も感染が分かった後も入院もさせず隔離もせずに、宿舎に放置して看護はフィリピン人スタッフ(医療関係者ではない)に任せたきり。

この日本人マネージャーは、住宅専用の場所で豚を飼育して、部屋中蝿だらけにしても平気で生活しているような人なので、元々常識的な衛生の観念がない。この宿舎は、豚の飼育は禁じられている区画であって、かつ隣は美容院。隣人とのトラブルも相当あったようです。

もしこれで結核の集団感染ということになったら、深刻な事態になることは間違いないでしょう。感染したメイドさんにも他のスタッフにも家族はいるし、何人もの子供の親もいます。病気に対してだけでなく、フィリピン人とフィリピンの地域社会を侮っているとしか思えません。


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