2015年7月28日火曜日

悩み少なきフィリピーナ

フィリピンと多少とも関わりを持ったことがあれば実感されると思うのは、楽観的な人が多いことでしょう。少しぐらい失敗しようが嫌なことがあろうが、いつまでもクヨクヨ思い悩まない。時には、ちょっとぐらい悩んでくれよ〜と言いたくなる場合もありますが、フィリピンに比べて度を越したレベルの「気ぃ使い社会」の日本よりは、ずっと気楽なのは確か。

ただ例外的に、恋愛絡みで思い詰める人はいるようです。自殺など滅多にないフィリピンで、ごく稀にあるのは失恋が原因の自殺。また、女性の嫉妬深さとその感情の激しさは恐ろしいほど。

一番身近なフィリピン人である家内はどうかというと、これが読んだり聞いたりしたフィリピーナのイメージからはずいぶんかけ離れています。嫉妬深さはさて置き、ひょっとすると並みの日本人より几帳面で、スケジュール管理がちゃんとできる。私の親戚や友達の家に行く時でも、土産物の気は使うし、時間より早めに着くように考える。

結婚する前、最も心配だったお金も管理もまったく問題なし。財布ごと預けても1ヶ月家計のやりくりして、給料日前にお金を使い切ってしまうことは、ほとんどありませんでした。逆に私がアマゾンで次々と衝動買いしたりすると、本気で怒られたり。

日本に住んでいた15年間は、この家内に家事の一切は任せていて、移住後自宅が完成してから、料理だけは私が肩代わり。毎日食事の用意をしてる人ならば分かると思いますが、来る日も来る日も献立を考えるのは想像以上に面倒。朝ごはん食べながら、お昼はどうしよう? 昼ごはん食べながら、晩はどうしよう...この無限ループ。

ある日、家内に「毎日献立考えるの、15年間もたいへんやったね」と心からの感謝と労いを込めて言ってみると「何が?」と聞き返されてしまいました。よく話を聞いてみると、謙遜しているのではなく、本当に食事の献立で悩んだことがなかったらしい。

「冷蔵庫を開けて、あるものでできるメニュー考えるだけ。時々友達に電話して、今日の晩ごはんどうする?って訊いて、その真似したり。」なんだそうです。思い返してみれば、たまに缶詰のコーンビーフ炒めただけの晩ごはんもあったなぁ。まぁその割には、文句を言うようなことは一回もなかった。

流暢な日本語を操り、外を歩くと日本人に道を尋ねられる家内。いつの間にか、感性も日本人と同じと思い込んでいましたが、やっぱり家内も間違いなくフィリピーナだったんですね。




最近の献立 ふつう食材買うときメニュー考えないかなぁ?

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