2015年1月8日木曜日

華僑系に勝てない訳



先月、自宅直近の落雷で電気メーターがぶっ壊れて、もう3週間近く経過します。クリスマス休みに掛かってしまったので、修理が遅れるのはある程度覚悟してましたが、ちょっと放ったらかしすぎですね。

フィリピンでも仕事始めだった月曜日の1月5日に、電力会社に電話したらメーターの機会を発注したところ。電圧が少し下がっているけど、日常生活には支障がないし、メーターがないので修理が終わるまで電気代がタダなので、まぁ別に急がなくてもいいか...。

一般にフィリピン人の仕事振り、特に公共サービスの類いで、その傾向が強いのが、時間を守れないこと。もちろん個人差はあって、フィリピン人全員がそうではないです。しかし、これは何故なんでしょうか? 家を建てた経験から言うと、能力や責任感の問題ではないと思います。

サービス精神は旺盛で、自分の判断で要求以上のことをしてくれる人もいるし、こちらが困っていると親身になって考えてくれる。ところが話が未来のことになると、とたんに頼りなくなる。来週の予定とか組んでも簡単に無視するし、直前に何度も確認しないと仕事が進まない。

例えば「来週までに、◯◯はできるか?」と訊くと「大丈夫です、ボス!」と返事はいいけど、これは相手を喜ばせるために(または悲しませないために)深く考えずに答えてることが多いので、要注意です。

結果として約束を守れないとしても、約束した時は本気でやるつもりだったのは嘘ではないので、これを人前で罵倒したりすると、とんでもない恨みを買ってしまうことも。できるかどうか分からないことなら、ちゃんとそれを説明するのが常識だと思いますが、フィリピン人の場合、にべもなく「できません」と言う方が冷たいと取られるらしい。

そこへ行くと、華僑系の人たちには安心して仕事が頼める気がします。できないことはできないとはっきり言うし、価格交渉もシビア。日程は守る代わりに代金の取り立ても厳しい。国際的なビジネスの感覚では当たり前で、納期も支払い期日も守れない人たちと競争したら、これはボロ勝ちですね。

実際、フィリピンや他の東南アジア諸国では、華僑系が経済を牛耳っていることが多く、マレーシアでは華僑への極端な富の集中を防ぐために、かつてのマハティール首相が民族の人口構成(マレー系・中国系・インド系)に合わせて、学校への入学や企業への就職人数比率を規制したのは有名な話。

これだけを聞くと、なんだか華僑系の人たちが不公正に金儲けをしてるような印象を与えるし、政情不安や災害の時は真っ先に華僑の家が焼き討ちにあったりするそうですが、ちょっとそれは華僑系に対して酷ではないか? 実際にフィリピンに住んでみると、そういう気がしてきます。

聖書の教えに「先のことを思い悩むな」というのがあります。フィリピン人には、この言葉を実践してる人が多い。でも、ビジネスで華僑系の人たちと対等に渡り合い、生活を良くしたいなら、もうちょっと未来のことに頭を悩ませた方がいいと思います。今の暮らしが仕事が大変だから、子供を学校に行かせず働かせる...ここからまず何とかしないと。


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