2014年8月10日日曜日

歩くの大嫌い

日本での最後の8年間は、最寄り駅から徒歩数分の所ばかりに住んでいたので、運転免許を持っていたものの、車は手放して、電車にバス、そして自転車に徒歩が移動手段でした。中でも徒歩。よく歩きましたね。
肥満というほどでもなかったのですが、若干太り気味だったので、通勤も買い物も暑かろうが寒かろうが、できるだけ歩きました。平日に10kmぐらいは、普通だったと思います。

移住当初、まだ車を購入する前、日本にいるのと同じ調子で、隣りのタリサイ市にあるショッピングモールまで片道約5km、何度か歩いて行きました。もちろん熱帯の国なので暑いのですが、大阪の真夏に比べると同じぐらいか、蒸し暑さが少ない分まだ凌ぎやすいぐらい。

さすがに帽子は被り、飲み水も携帯してましたが、これには家内が呆れてしまい、最後には、恥ずかしいから止めてくれと懇願されてしまいました。それほど、この距離を歩くと、フィリピンでは奇異に思われます。はっきり言って変人扱い。

暑さはともかく、まず危ないというのはあります。幹線道路でも舗道がなく、時速100km近くでぶっとばす車の横をひょこひょこ歩くわけですから。しかし、そんな車が多い道でなくても、一般の人、特に女性はあんまり歩きません。三輪バイクのトライシクルという、怠け者の強い味方がいるからです。



フィリピンでは大都会から田舎街まで、人が住む場所は、ほぼ完全に網羅しているトライシクル。ちょっと表通りに出れば、雲霞の如く走り回っています。一応取り決めがあって、市外へは行かないとか、空港には乗り入れないとかありますが、ちょっとした買い物などには重宝します。しかも一乗り8〜10ペソ(20円〜25円)という安さ。

大人だけでなく、子供も学校の行き帰りに使ってます。朝夕はトライシクル・ラッシュが起こるほど。子供がズボラかましたらアカンがな、と思ってしまいそうですが、こちらの学校は、毎日全教科の教科書を持っていかいといけなかったり、車やら野犬やら暑さやらで、本気で危ないので、これも仕方ない。



最近は、車に乗ることが増えて、以前ほど歩かなくなりましたが、それでも荷物が多いとか、子供を連れてるとかでない限り、1kmぐらいは歩くようにしてます。しかし、やっぱり一目見て「外国人」と分かるので、目立つみたいですね。近所の人だと、初対面でも「歩いてるの見た」と言われることがよくあります。

冗談ではなく、外国人=お金持ちと思われるフィリピンなので、あんまり無防備に歩いてると営利誘拐の標的になることもあるらしいので、そろそろ考えを変えた方がいいのかも知れません。


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