2014年7月23日水曜日

試練のビザ更新

昨日、今日と一泊して隣島のセブにあるイミグレーション、フィリピンの入国管理局へ行ってきました。これは昨年、家内と一緒に相当な労力を費やして取得した、私のフィリピン永住ビザの更新のため。

フィリピン人の配偶者という資格で得られるもので、日本でも同じようなビザがありますが、家内の場合「永住」までは、真面目にしてても5年ぐらいかかりました。それに比べれば、一年目で永住ビザが取れるんだから、まだ楽かも知れませんが、手続きはとっても大変でした。

今回は、仮ビザだったのを正式ビザに格上げしてもらうためのもの。言わば一年間の試用期間が過ぎて、いよいよ本採用(?)ということでしょうか。もう二回目なので、ここまでは、昨年ほどのストレスはなかったものの、昨日は本当に試練の一日でした。


朝のフライトは定刻より早くて快適だったんですが…。


早朝のフライトで8時前にはセブ入り。ところが、空港からのタクシーで、いきなり躓きました。イミグレーションのオフィスが引越しして、大きなショッピングモールの中に入ったのですが、たまたま乗り合わせたタクシーの運転手、家内が何回説明しても古い方の場所しか分からない、の一点張り。空港のタクシー乗り場の係員に説明してもらって、ようやく分かったのか、何とか走り出したのですが、結局連れて行かれたのは、もう無人になった古い方のオフィス。さすがの家内も怒ってしまって、メーターに表示された金額を叩き付けるようにしてタクシーを降りました。ほんとにも〜〜。

別のタクシーに乗り継いでやっとたどり着いた、新装のイミグレーション。
用意した書類を提出して、午前中には終わりそうな気配。これは意外と楽勝だったか?と思ったのも束の間、昨年もあった、弁護士による面接がやっぱり必要だと分かりました。しかもこれが来週か再来週、もう一回ここへ来いとのこと。同じ島に住んでるならともかく、飛行機に乗らないといけない距離になんやけどね〜。



しばらくして、たまたま都合がついて、午後からその弁護士が来るので「レター」を書けと言われました。申込書に記入、じゃなくてレター! どこまで形式ばっとんねん。最初家内は、ネットカフェで文書をタイプして...とか言ってましたが、結局手持ちのノートにハンドライティングでレターを書きました。

ショッピングモール内にある日本食レストランで、まるで「餃子の王将」のような昼食を摂った後、またまた待たされて、やっと弁護士と話ができました。ここでまた問題発覚。
二ヶ月前に新居に引越して、地元の役所で転居の証明書までもらっていたのに、イミグレーション向けの申請が必要だと言い出しました。その上二ヶ月分の「罰金」を払えとのこと。多分、私一人だったら「馬鹿にするな」と叫んで、その場で席を立っていたでしょう。


唯一の楽しみは、日本と変わらぬ味の豚骨ラーメンだった?


こういうのがフィリピンのお役所らしいところ。担当者によって言うことがコロコロ変わるし、いつの間にか新しいルールやポリシーができている。しかも、全然それを周知徹底しようという努力をしないものだから、今回のようにいざ書類提出という段になって、追加や訂正の嵐。その度に手数料も発生。

と、ここでキレても仕方ないので、通りを挟んだ別オフィスで書類を作ってもらい、それを持って来て提出したら、何と名前の綴りが間違ってタイプされてました。「S」のところを「Z」にしていたので、サがザになってる。ったく…。
もう一度さっきの場所に戻って書類作り直し。すると今度は、プリンターが不調で印刷できないって、まるでネタやな。
ここで夕方5時のフライトで帰らないといけない家内は、タイムアップ。用心して私だけ泊りの予定にしていたのが、幸いしました。一人残って、何とかその日のうちに、追加の書類の提出を終えることができました。結局、朝9時前から夕方5時まで完全にフルタイムになってしまった。

可哀想に、新しいショッピングモールでの買い物を楽しみにしていた家内は、他に何もできずにトンボ帰り。帰宅してから散々愚痴られてしまいました。

ここまでやっても即日交付ではなく、イミグレーションのホームページに私の名前が表示されるまで、2ヶ月ぐらい待たなくてはなりません。事務所が新しくなっても、お役所体質は全然変わらんということを、改めて思い知らされた一日でした。


首都マニラに次ぐ大都会、セブ市。
有名なリゾートがあるのは、海峡を挟んだ向かいのマクタン島。

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