2014年4月9日水曜日

移住して一年経ちました

一年前の2013年4月7日、私達家族三人はフィリピン、西ネグロス州シライ市に降り立ちました。早いような長かったような、複雑な心境です。最後に日本に住んだのは福岡。もう桜はほとんど散ってましたが、出発の朝は寒くて荒れ模様。定刻に飛行機が飛ぶか心配したのを覚えています。



今まで日本国内では何度も引越しましたが、こんなに新しく経験することが多かった引越しは、大学卒業以来では? 海外での銀行口座開設、国際引越し、永住ビザ取得、そして新居の建設。大きな事だけでもこれぐらい。細かい事は数え切れないほど。

概ね想像してたより快適で、一番心配していた子供の小学校生活も完全に慣れたようです。もっとも本人にとってのインパクトは、私が想像するより遥かに大きかったことでしょうけど、そこは子供の順応性の高さ。友達もたくさんでき、フィリピノ語や英語の能力は、あっと言う間にい抜かれてしまいました。



未だにどうしても慣れないのは、車の運転ぐらい。その他にストレスが溜まるのは、現地在住の日本人との付き合いですが、これはもうとっくに見切りを付けて、ほぼ完全に絶縁状態にしてしまいました。嫌ならばそれができるのが、この移住の最大のメリットかも知れません。

改めて思うのは、短期滞在を何回繰り返したとしても、実際に移り住むのとは根本的に別の体験ということ。わざわざ割高な日本食レストランに行くか?とエラそうに思ってましたが、今では日本製のカップラーメンが、ご馳走に感じてしまいます。これは日々の食事がマズい訳ではなく、生まれ育った場所で刷り込まれた味覚が、そう簡単に捨てられないから。

食べ物以外でも、全然異なる季節感。人同士の付き合いや時間の感覚の違いなど。まだまだ完全に適応できたとは、冗談にも言えません。それでも日本にいて、大丈夫かなと思い悩んでいた時と比べると、もう想像がつく範囲のことが増えたので、この先何十年か住むのに、大きな不安はなくなりました。

さて、一年前には雲を掴むような話だった新居の建設。来月には何とか、というところまで来ました。来年の今頃はどんな暮らしになっているでしょう?


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