2014年1月6日月曜日

二階の部屋を増やした理由

今日1月6日から、フィリピンでは小学校が始まりました。日本と違って初日は始業式だけではなく、通常通りきっちり夕方まで授業があって、息子はやや疲れ気味。自宅建設現場も、フルメンバーで本格稼働です。今日は年末に済ませたコンクリート打ち部分の仮枠撤去と、二階の足場作り。

長らく同じような外観だったのが、ようやく変化が見られました。これで一階部分もすっきりしてくるので、一階の壁や床の作業にかかれます。


ところで、日本の建築家の方にお願いした、もともとのプランでは、二階にはほとんど部屋を置かず、総吹き抜けとでも言うような、大きな空間にするつもりでした。敷地が300坪もあって、一階だけでも十分な部屋数が取れたからです。

しかし、いざ着工の段になって、設計当時とは経済状況がかなり変わり、アジアの病人と揶揄されたフィリピンが、今やASEAN内でも絶好調の経済成長率。実際に生活が楽になったかというと、それは大いに疑問ですが、モノの値段が上がっているのは確か。当然、住宅の建設費用もずいぶん高くなってしまいました。

そこで、建築家の方には申し訳ないことながら、父(こちらも一応一級建築士なんですが)と相談して、大幅にプランを縮小することに。さらに最初の設計時から変わったのは、温暖化の影響か、ここ最近フィリピンで洪水被害が増えたことです。
つい先日もスーパー台風「ヨランダ」が近隣の島々に、洪水を含めた壊滅的なダメージをもたらしたところ。もしもの時には、二階に家財道具を避難させるのは、とても現実的な話になりました。


そういう事情で、大きな吹き抜けは諦め、寝室含めて二階の部屋数を増やして、見た目とてもオーソドックスな普通の間取りになったというわけです。(と言っても三人で暮らすには、相当な広さですが。)しかし、やはり大空間への憧れは捨て切れず、畳一枚分ほどになってしまいましたが、リビングの上に吹き抜けを残すことができました。


仮枠が撤去されて、かなり完成後の間取りが実感できるようになった二階に上って、ずいぶん長いこと、あれこれと想像の世界にハマりこんで過ごした今日の午後でした。


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