2013年12月10日火曜日

恐怖のコンクリート・ブロック

一階部分の柱ができて、今週から壁を作る作業に入りました。フィリピンでは個人住宅でもビルでも、壁はひたすらコンクリート・ブロックを積み上げて、その上からモルタルで塗り籠めてしまいます。それはいいんですが、以前からフィリピンでは、どこのコンクリート壁見ても、目地がガタガタで、それはひどい仕上がりばかり。今日その理由が分かってしまいました。


昨日、ど〜〜ん、と届いた大量のブロック。ところがこれ、全然強度がなくて、手で触っただけでボロボロ崩れてしまいます。購入した建材店で聞いてみると、砂とコンクリートの割合が「16:1」。現場監督の父によると日本では「3:1」が普通なので、単純計算すると、強度が1/5もないことになります。これは恐ろしい…。


しかも、サイズが揃っていない。高さは20センチのつもりなんでしょうが、ものによっては21センチとか20センチ5ミリとか。これで目地を揃えた壁作れと言ってもそりゃ無理でしょう。しかし、これぐらいではもう驚かない父。「昔のドバイの現場と一緒や」と言って、それなりに強度が出せるやり方があるらしい。


ブロックのつなぎ目に鉄筋立てて、その間だけコンクリート比を高めたものを流し込むそうな。言うだけではこちらの大工さんが作れないので、明日実演するとのこと。


さて、先日の台風で敷地にあるお気に入りの木の幹が、ポッキリ折れてしまったと書きましたが、約一ヶ月経った今日、気がつくと物凄い勢いで新芽が芽吹いてました。年中最高気温が30度前後で、ほぼ毎日夕立が降る常夏の国。植物の生育にとっては理想的な環境なんでしょうね。大工さんの仕事と同じで「即製」そのもの。ただし、災害があったらひとたまりもない。やはり国民性というのは、気候で決まるのか?


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